医療現場や介護現場では、患者さん一人ひとりの状態や性別、主治医、疾患などの違いに応じた対応が求められます。しかし多忙な現場では、毎回カルテを確認したり、スタッフ間で情報共有することが難しく、伝達ミスや対応の遅れが医療事故につながる可能性も否定できません。
今回は、ベッドサイドにピクトグラムを採用したい病院、施設向けにピクトグラムを作成しました。ピクトグラムのデザインが多いので、今後数回に分けて配布していきたいと思います。
今回は、ピクトグラムを貼るための台紙の配布と使い方をご紹介したいと思います。
色付き無料ピクトグラムの使い方
今回、介護と知育のプリント館で作成したピクトグラムの台紙は、患者誤認防止のために名前の記載、ピクトグラムを貼るスペースを用意しています。この
ピクトグラムの台紙は、6種類を用意しました。この色を使ってピクトグラムの表示だけではなく、色を使って患者さんの情報をスタッフ通しで共有することも可能だと思います。
①性別で色を分ける
男性は水色、女性はピンクなど性別で分けることもできます。
②疾患で色を分ける
整形疾患は緑、脳血管疾患の患者は緑、廃用症候群の患者は紫、呼吸器疾患の患者はオレンジ、循環器疾患の方は黄色など、職場で色の認識を統一しておくことで、一目で「どのような疾患の方か」がわかる仕組みです。
③リハビリの疾患別で色を分ける
運動器疾患は水色、脳血管疾患はピンク、廃用症候群は紫、呼吸器疾患はオレンジ、心大血管はオレンジのように、分けることで急性期で患者が混ざっている場合にも分かりやすくなります。
④主治医で色を分ける
主治医ごとに色を割り当てることで、「この色は○○先生の担当」と職員がすぐに識別でき、緊急で主治医に報告する際にも、時間が短縮できます。
⑤安全管理のために使う
認知症の患者はオレンジ、介助が必要な患者は黄色、自立の患者は緑など、患者さんの自立度や安静度によって色を決めることで、職員が統一して同じ認識で安全管理を行うことが出来ます。
このような色による分類は、視覚的な情報処理を助け、多職種が共通認識を持ったうえで患者に関われる点が最大の利点です。医師、看護師、リハビリスタッフ、介護職員、薬剤師と、それぞれの視点や専門性が異なる中で、台紙の色によって素早く情報を整理・把握でき、業務効率が格段に向上します。
また、認知症や見当識障害のある患者さんの個性や特徴も、台紙色の使い分けにより尊重することができ、「その人らしさを大切にする医療・介護」の実現にもつながります。
医療・介護用ピクトグラムの台紙を無料で配布中
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ピクトグラムのデザインも無料配布中!
②ピクトグラム【医療安全】
③ピクトグラム【安静度】
※この素材は、病院、施設、保育園、幼稚園、ご家庭などで自由に使用することが出来ます。ただし、この素材の改変・再配布は禁止されています。ご利用の前に[利用規約]をご確認ください。また、名入れ、病院名入れ、施設名入れご希望の際は[お問い合わせ]よりご連絡ください。