転倒・自己抜去を防ぐ!抑制と医療安全を可視化するベッドサイドピクトグラム無料配布

ベッドサイドで使用する医療安全ピクトグラム無料配布 業務サポートポスター

今回は、医療安全のためのベッドサイドピクトグラムを無料配布しています。1弾のベッドサイドピクトグラムの台紙第2弾の移動の歩行補助具×自立度に続く、第3弾になります。

必要なものを選定しながら、患者さんの安全と職員の業務負担軽減ができたら嬉しいです!

転倒や自己抜去を防ぐために多職種での対策が必要

病院や介護施設において、患者の転倒や自己抜去による事故は最も注意が必要な医療安全上のリスクの一つです。
点滴ルートの抜去、胃ろうや膀胱留置カテーテルの抜去、さらにはベッドからの転落や車椅子からの滑落などは、現場のヒヤリ・ハット、インシデントやアクシデントの多くを占めています。このような事故が起きた場合は、患者さんの生命に関わるだけでなく、スタッフの精神的なショックもとても大きいです。

これらのリスクに対し、現場ではミトン・抑制帯・センサーといった安全管理手段が用いられますが、それを「誰が・いつ・どう使うか」を全員が認識していなければ、適切な安全管理は成立しません。

また、ただ単に抑制するのではなく、患者さんの病態や認知機能に合わせて安全管理を行う必要があります。特に医師・看護師・リハビリ職・介護職・家族支援員など、多職種が日々入れ替わりながら関わる場面では、「共通の視点で安全管理を共有する」ことが最重要となります。

そんな多職種の連携に使用できる、抑制や安全管理に関するピクトグラムを無料で配布しています。現場のスタッフが一目で安全対策の実施状況を把握できるよう、シンプルかつ直感的なデザインにこだわりました。


配布中の医療安全ピクトグラム一覧

今回は、点滴やチューブの自己、自傷防止のミトン、センサーの付け忘れ注意喚起、車椅子の安全ベルトの使用中、ベッド上の胴体抑制など、医療現場で使用されるものを中心に作成を行いました。

ミトン着用中(点滴・チューブ類の自己抜去防止)

点滴やチューブを自己抜去するリスクがある患者さん向けのピクトグラム。
着用中・着用指示あり・装着中止中などの状態を表示でき、誰が見ても対応状況がわかります。

車椅子抑制帯使用中

滑落や起立動作による転倒を防ぐために抑制帯を使用していることを明示
特にリハビリスタッフが関わる際、事前に解除すべきかどうかを確認する助けになります。

ベッド上胴体抑制中

ベッド上で起き上がろうとする患者さんへの安全対策としての抑制中ピクトグラム。
解除・観察・一時対応の可否など、迅速な判断を求められる状況での確認に効果的です。

センサー使用中(センサーマット・赤外線センサー)

ベッド離床センサー、車椅子立ち上がりセンサーなどの装着忘れ防止用ピクトグラムです。
ピクトグラム表示があるだけで「確認すべき項目」がスタッフの視界に入り、確認ミスやセンサーのスイッチの入れ忘れを防止できます。

医療・介護無料ベッドサイドピクトグラム 医療安全①ミトン
医療・介護無料ベッドサイドピクトグラム 医療安全②ベッド柵
医療・介護無料ベッドサイドピクトグラム 医療安全③ 車椅子・ベッド抑制
医療・介護無料ベッドサイドピクトグラム 医療安全④ センサー

多職種連携で「見える化」する重要性

現場では「ミトンついてましたっけ?」「センサー外されてませんでしたか?」というやりとりが日常的に発生します。これらの確認が曖昧な言葉やメモに頼っていると、重大なヒューマンエラーにつながる恐れがあります。

ピクトグラムをベッドサイド・車椅子・ナースステーション近くに掲示することで、誰が見ても同じ理解を持てる環境=チーム医療の土台が生まれます。

また、抑制の必要性は常に見直しが求められるテーマですが、視覚的に状態を表示することで、「いつまで必要か」「今後どう対応するか」といった検討もしやすくなり、患者尊厳を守る医療・介護の実践にもつながります。


▼ ご利用方法

  • ダウンロードページよりPDF形式で即印刷可能
  • ラミネートしてベッド・椅子などへ直接掲示
  • 担当者が日々更新するチェックシートと併用もおすすめです

まとめ

事故は「注意」だけでは防げません。
「見える」「気づける」環境を整えることが、現場全体の安心と安全を守ります。

ピクトグラムは、その小さな第一歩です。患者さんと職員を守る一歩に慣れたら嬉しいです。

ベッドサイドピクトグラムの関連記事は下記からご覧ください!

6色のピクトグラムの台紙

移動ピクトグラム 歩行補助具×自立度

③医療安全ピクトグラム 抑制(当記事)

※この素材は、病院、施設、保育園、幼稚園、ご家庭などで自由に使用することが出来ます。ただし、この素材の改変・再配布は禁止されています。ご利用の前に[利用規約]をご確認ください。また、名入れ、病院名入れ、施設名入れご希望の際は[お問い合わせ]よりご連絡ください。

タイトルとURLをコピーしました